◎認知症のサイン見極めポイント~記憶編~
≪知っているはずの漢字や人の名前が思い出せない≫
この場合の見極めポイントは
「覚えていない部分」
にあります。
その人に会ったことや
話したことは覚えていて、
名前だけ出てこない
というのはセーフですが、
その人の存在自体を
忘れている場合は要注意です。
≪同じものを買ってしまう≫
この場合の見極めポイントは
「回数」
です。
調味料や、
表紙などが似ているシリーズ物の本を
だぶって買ってしまうのはセーフです。
ただし
同じ物を3回以上買ったら注意しましょう。
≪時間が経ってから読んだことや観たことに気付く≫
この場合のポイントは
「気付くタイミング」
です。
例えば映画を観たことにはすぐ気付くが
結末が思い出せない
というケースはセーフです。
しかし
本を途中まで読み進めないと
思い出せないなどは、
本を読んだ経験の記憶が
なくなっている証拠です。
最後まで気付けない人は
認知症のサインの可能性が大です。
このような記憶に関するサインが
本格的に現れてくることを
「軽度認知障害」と言います。
正常ではないけれど
認知症でもない中間に位置し、
日常生活には特に支障がない状態です。
◎認知症のサイン見極めポイント~行動編~
最近よく言われるようになった
「軽度行動障害」。
認知症の原因である脳の委縮が、
脳の前部分に起こると
行動に変化が現れます。
そしてそれらの症状を放っておくと、
5年以内におよそ7割の人が
認知症に進行すると言われています。
≪性格が変わったような気がする≫
年と共に性格が丸くなったり、
くどくなったりするのは
よく聞くことです。
しかし!
性格が丸くなったというと
聞こえが良いため
見逃しがちになりますが、
辛い場面や大変な場面でも
楽観的すぎる場合は、
「多幸症」という認知症の
サインかもしれません。
さらに!
大切な見極めポイントが
自覚の有無
です。
自覚している場合はまだセーフですが、
自覚がない場合は
注意するようにしましょう。
見逃しやすい変化のため、
日頃から家族で
チェックし合うと良いでしょう。
≪料理の味が変わった・献立の数が減った・時間がかかる≫
この場合の見極めポイントは
「配慮」
です。
品数が減ってきたなどはセーフですが、
家族の好みを忘れてしまったり、
毎日同じ献立を作ったり、
料理の味が変化したりした場合は
注意が必要です。
他にも、
日常会話の中で言葉に詰まったり、
「アレ」という言葉が
増えてきたりしたら
注意し始めるようにしましょう。
◎最新認知症早期発見システム
≪早期アルツハイマー型認知症診断支援システム≫
MRI検査によって、
患者と健常者の脳の委縮の割合を
解析するシステムです。
認知症になると
脳が委縮し黒い部分が増えるため、
特に記憶を司る海馬をチェックすることで
早期発見につながります。
≪認知症評価システム 指タップ≫
認知症になると
左右の手の連携やリズム運動が
スムーズにできなくなり、
これが認知症や軽度認知障害特有の
リズムとなって現れます。
そのためこの検査では、
両手の親指と人差し指にセンサを付け、
左右同時と交互に
指のタップ運動をして
速度や運動量、
リズム感などを計測します。
今はまだ研究段階ですが、
医療現場で
数年後の実用化を目指しています。
認知症は予防がとても大切です。
簡単にできて
予防につながるオススメの運動が
早足ウォーキングです。
会話ができないくらいの早足で
さっさと歩きましょう。
早歩きは
段差や障害物など
目からの情報に対して
素早い対処が必要で、
脳への刺激になります。
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