2018年4月15日放送「健康カプセル!ゲンキの時間」
の内容をまとめてみました!
◎健康診断の基礎クイズ
問題:健診の時にやってはいけない行動はどれ?
(1)朝ごはんの代わりにバナナを食べる
(2)居眠りをする
(3)ガムを噛む
(4)遅れそうになり全力で走る
(5)腕時計やネックレスをする
(6)採血後に水を飲む
答え:NG行動は、
(1)(3)(4)(5)です。
解説:
(1)胃酸の分泌や血圧の上昇に影響するため、
健診前10時間以上は飲食禁止です。
お酒やたばこなでも、
胃酸の分泌や血圧などに影響するため、
控える事が大切です。
(3)ノンシュガーのガムでも
少量の糖を含んでいる場合があります。
また!
味がする事によって
胃酸の分泌を促してしまいます。
(4)全力で走ると血圧測定に
影響が出てしまうだけなく、
筋肉内のLDHやGOTなどの数値が
高くなってしまうので、
肝機能の数値を正しく測れなくなります。
(5)レントゲンや心電図に影響が出るため、
腕時計やネックレスはNGです。
居眠りと採血後に水を飲むのは、
検査に支障はありませんが、
胃カメラを控えている場合は、
水は1時間前までなので、ご注意ください。
◎B判定の大きな落とし穴
多くの場合、
健康診断の判定区分は以下の通りです。
A:異常なし
B:所見はあるが日常生活に支障なし
C:経過観察・生活改善が必要
D:要精密検査
E:要治療
B判定というと、
基準値を少し超える程度、
と油断してしまいがちですが、
実はその中には、
隠れた動脈硬化のリスクがあり、
それが狭心症や心筋梗塞の原因に
なる場合もあります。
そんなリスクから身を守るために、
ぜひ注目して欲しい項目が【脂質】です。
<健康診断による脂質代謝の基準値>資料提供:日本動脈硬化学会
LDLコレステロール値 140mg/dL未満
HDLコレステロール値 40mg/dL以下
中性脂肪 150mg/dL未満
*****
Tさんは、
LDLコレステロールがやや高めのB。
HDLコレステロールが基準値内。
中性脂肪がやや高めのB。
治療はせず
これまでと同じ生活を送っていました。
するとある日!
これまでに感じた事のない痛みが
心臓を襲いました。
動脈硬化による心筋梗塞です。
*****
適切な処置を受けて事なきを得ましたが、
B判定だったにも関わらず、
心筋梗塞の発作が起きたのは、
項目別の判定だけでは計り知れない、
動脈硬化のリスクが隠れていたからです。
心筋梗塞や脳卒中といった動脈硬化性疾患は、
日本人の死因の2位と4位。
1位のがんに迫る人数が、
動脈硬化のために命を落としています。
動脈硬化を知る上で、
最重要項目なのがコレステロール。
脂質の一種・コレステロールは
本来身体にとって大切なもので、
細胞膜やホルモンなどを構成する材料のひとつ。
肝臓で作られたコレステロールを
全身に運ぶのが悪玉LDL、
そして、
余分なコレステロールを回収するのが
善玉HDLと区別しています。
ところが!
そのバランスが乱れ、
悪玉が増えたり善玉が減ったりすると、
回収されずに残ったコレステロールが
血管壁に入り込むなどして、
プラークを作ります。
プラークを放置しておくと、
まるで老朽化した水道管が
詰まったような状態に。
すると!
血管は劣化して弾力を失い、
動脈硬化が進行。
血栓ができ、
心臓病や脳卒中などのリスクが
高まってしまいます。
◎動脈硬化のリスクが分かる大切な数値「LH比」
動脈硬化のリスクを知る
ヒントの1つが「LH比」です。
健診結果には載っていませんが、
結果表さえあれば、
自分でも簡単に計算できます。
<LH比の計算方法>
LDLコレステロール値(悪玉)÷ HDLコレステロール値(善玉)=LH比
注意が必要となる境界線の数値は2.5。
この数値を超えている場合は、
じわじわと動脈硬化が
進行している可能性があるので
A判定・B判定だったとしても、
注意が必要です。
また、3.0以上の場合は要注意!!
1.5を下回っていたら健康体です。
◎健診結果で、将来の隠れた健康リスクを知る!
健診結果を複合的に見る事で、
将来のさまざまな健康リスクに
気づく事ができます。
着目するのは、健診結果のB判定。
B判定の組み合わせには、
下記のようなものがあります。
・脂質B+血圧B = 動脈硬化
血圧が高めということは、
血管に強い負荷が掛かり続けている状態。
そこに、
余分なコレステロールなどが
運び込まれることで、
血管が傷ついてボロボロになり、
将来的に動脈硬化を引き起こす危険があります。
・血圧B+血糖値B = 狭心症・脳血管障害
・血圧B+心肥大B = 心不全
・脂質B+肝機能B = 脂肪肝
・血糖値B+肝機能B = 糖尿病
肝臓は糖を取り込む最大の臓器で、
血糖値の調節にも深く関係しています。
肝機能が悪いと
脂肪肝に陥っている可能性があるため、
糖の調節が悪くなり、
糖尿病のリスクがさらに高くなってしまいます。
また!
尿酸値の数値が高い場合は、
腎臓の働きが低下して、
尿の中に尿酸を出せず
血液中に残ってしまっている状態です。
そのため!
痛風だけでなく、
腎機能障害や最悪の場合は
腎不全から透析になる場合も。
また!
尿路結石のリスクも高くなります。
◎動脈硬化の真犯人「超悪玉コレステロール」とは?
LDLコレステロールB+中性脂肪Bの方は、要注意!!
実は近年、
動脈硬化を引き起こす
真犯人の正体が明らかになってきたと言います。
それが!
超悪玉コレステロール(sd-LDLコレステロール)。
LDLコレステロールの中にあり、
心筋梗塞など動脈硬化性疾患の
直接的な原因とされる
小さくも強力なスナイパーです。
通常のLDLコレステロールよりもはるかに小さく、
通常の血液検査では、
その量を測ることができません。
血管内のちょっとした
キズや血管壁に次々入り込み、
血液の流れを阻害。
結果、動脈硬化を引き起こします。
そして!
LDLコレステロールB+中性脂肪Bの場合、
その超悪玉コレステロールが、
潜んでいる可能性が高いと言います。
超悪玉コレステロールの数値は、
20mg/dL未満であれば正常。
40mg/dLを超えるとかなり危険で、
数値が高ければ高いほど
心筋梗塞のリスクが増えます。
超悪玉コレステロールの値は、
中性脂肪に連動して大きくなるため、
対策には中性脂肪を落とす事が重要です。
甘いものや炭水化物の量を減らす。
運動によって、
善玉HDLの数を増やす事も重要なので、
気になる場合は普段の生活を見直しましょう。
ちなみに、
超悪玉コレステロールの検査は
原則・保険適用外ですが、
最近では人間ドックのオプションとして
追加できる医療機関も増えています。
◎来年の健康診断対策
・中性脂肪を下げたいときは、
「サバ」を食べましょう。
サバにはオメガ3を含む
不飽和脂肪酸(EPA・DHAなど)が
多く含まれており、
中性脂肪を下げる効果があります。
・血糖値を下げたいときは、
「サトイモ」を食べましょう。
サトイモは、
カリウムや水溶性食物繊維を
豊富に含んでおり、
血糖値を下げる効果があります。
また!
定年を迎えると
健康診断に行かなくなる人も増えるので、
身体にガタがきやすい中高年の方は、
特に継続的に受診する事が大切です。

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