2018年9月30日放送「健康カプセル!ゲンキの時間」の
内容をまとめてみました!
◎猛暑後の秋に増える症状「秋バテ」
猛暑の後の秋には、
秋バテになる人が増えます。
秋バテとは、
眠れない
だるい
食欲がない
などの夏バテに似た症状が
秋の寒暖差によって起こる事を言います。
◎秋バテの原因は自律神経の乱れ
秋は春と並んで
1日の寒暖差が大きくなる季節。
1日で10℃以上の
気温差がある日もあります。
人は寒さを感じると、
手足の末端の血管から収縮していき、
深部温度が外に逃げないようにします。
深部体温とは、
脳や内臓が正常に活動するため、
常に一定に保たれている体温の事。
しかし!
自律神経に乱れが生じると、
寒さを感じても
体表面の血管がうまく収縮せず、
大切な深部体温を逃してしまいます。
深部体温が下がると、
内臓の機能が低下し
消化不良など
様々な悪影響が出る可能性があります。
◎自律神経について
自律神経とは、
食べ物を消化したり、
発汗して体温を下げたり、
生命維持のために
私たちの意思とは関係なく働く神経の事。
その種類は
「交感神経」と
「副交感神経」の2つ。
交感神経は、
寒さを感じると優位になり、
末端の血管を収縮させ、
体温が下がらないようにしてくれます。
反対に副交感神経は
暑さを感じると優位になり
血管を拡張させ、
体温を下げるよう働きます。
それぞれがバランスよく働くことで
健康的な生活を送れるのです。
しかし!
自律神経が乱れると、
深部体温を逃し、
だるい
寝付けない
などといった様々な
秋バテの症状も招いてしまいます。
◎猛暑と秋バテの関係
猛暑の後に
秋バテが増えると考えられるのには、
クーラーの使い過ぎ
が、考えられます。
環境に応じて、
身体が正常に活動できるように
働く自律神経ですが、
夏にクーラーをつけっぱなしで過ごすと、
体温調節の機会が減り、
その機能が低下します。
それにより、
例年より自律神経が
乱れやすくなるのです。
自律神経が乱れた状態で
秋を迎えてしまうと、
急な寒暖差に身体がついて行かず、
秋バテの症状が
悪化してしまう恐れがあります。
ただし!
クーラーをよく使っていたとしても、
日頃から有酸素運動などの
運動習慣を身につけていると、
自律神経が整えられて
秋バテの予防につながります。
◎猛暑後の秋に増える症状「心疾患」
猛暑の後は、
秋バテ以外にも
心疾患になる人が
増えると考えられます。
<心疾患とヒートショックの関係>
ヒートショックとは、
急激な温度変化により、
心臓や血管に大きな負荷がかかる事。
心疾患や脳梗塞にもつながり、
最悪の場合、
命を落とす事もあります。
本来、
冬場に起こるケースが多いですが、
自律神経が乱れていると、
その機能の1つである
血圧のコントロールが上手くできず、
急激に血圧が上昇。
ヒートショックの引き金になるのです。
<5℃以上の気温差が身体の不調を招く>
自律神経に乱れが起きている人は、
その日の最低気温が前日と比べて
5℃以上差があると、
様々な不調を招く可能性があります。
そのような日は、
「緩めの靴下」と「腹巻」を
身につけるのがオススメです。
普通の靴下だと血行が悪くなりますが、
緩めの靴下は
足先の皮膚温の低下を防いでくれます。
また!
内臓が冷えると
余計なエネルギーを消費するため、
腹巻をつける事で
それを防ぐ効果があります。
◎この秋増えるかもしれない症状「痛み」
秋は1年の中で台風が多い時期。
そのため低気圧によって
頭痛
腰痛
ひざ痛
などの
いわゆる天気痛が起きる人が
増えると考えられます。
<天気痛について>
気圧の変動により、
古傷が痛んだり、
片頭痛が悪化したりする事を言います。
<低気圧と痛みの関係>
耳の奥にある内耳が
気圧の変化を感知すると、
脳にはそれがストレスとなり、
交感神経が興奮。
持病や古傷の痛みを発生させる
神経も興奮し、
様々な痛みにつながります。
また!
自律神経が乱れていると、
天気痛が助長される可能性があります。
◎自律神経の乱れを元に戻す!ちょい足し自律神経整え術
<交感神経編>
●「歩幅」をちょい足し
適度な運動は交感神経を刺激して
自律神経の乱れを元に戻す事ができますが、
運動習慣のない人は、
歩く時にいつもより歩幅を広げて歩く事でも
自律神経を整えられます。
ポイントは、
少し辛いぐらいの大股で歩く事。
それにより、
交感神経が適度に刺激されます。
●「ぬるま湯」をちょい足し
湯船に入ると、
自律神経が整いやすくなります。
そして湯船から出た後には、
足のひざから下に
ぬるま湯をかけましょう。
やり方は、
まず洗面器に湯船の湯を入れ、
そこに
少し水を入れてぬるま湯を作り
ひざ下にかけます。
こうする事で、
適度に交感神経が高まり血管が収縮。
自律神経が血圧をコントロールするのに、
ちょうど良い練習になります。
さらに、
少しずつ水を増やして温度を下げると、
より効果が高まるそうです。
※極端に冷たい水は控えてください。
<副交感神経編>
●「白湯」をちょい足し
副交感神経を高めて眠る事が、
自律神経を整える事につながります。
そのため、寝る前は、
白湯を1杯飲むのがオススメです。
白湯には、
副交感神経を優位にして
身体をリラックスさせ、
眠りを深くする効果があります。
<自律神経を整える食材>
オススメは、大豆製品。
大豆に含まれる良質なたんぱく質が
基礎代謝を高め、
自律神経を整えやすくしてくれます。

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